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こちらは「音楽旅館」としてスタート致しました旧館でお出しして参りました料理の記録です。
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早く来い、「ウソコイ」女!

at 2001 09/02 13:08

ファイナル・ファンタジー[のテーマ曲で日本進出の第一歩を踏み出したフェイ・ウォン。TVドラマにも出演し、日本語で歌うテーマ曲も好評な中、9月発売予定のニュー・アルバムを引っ提げて、2度目の日本公演のため来日します。

**東京公演**
2001年11月 1日(木)18:00開場 19:00開演
2001年11月2日(金)18:00開場 19:00開演
 会場:日本武道館
 一般発売日:9月15日(土)10時〜

**大阪公演**
2001年10月30日(火)18:00開場 19:00開演
 会場:大阪城ホール
 一般発売日:9月16日(日)10時〜


さあ、皆さん、『音楽の秋』がやって来ますよォー!(11月だと初冬かな?)

アメリカ映画『テルミン』を見た
(8/20映画鑑賞記 前編)

at 2001 09/01 00:36

†久しぶりで映画を見た。それも、久しぶりの2本立て。といっても、1日に2本続けて見ただけで、2本立ての映画館へ行った訳ではない。レイト・ショーでも見るのでなければ、大抵は休みの日に映画館のハシゴをする。いくら東京近郊に住んでいるとは言え、見たい映画は地元に来ない。往復2時間かけてまで都心へ見に行くのだから、まとめて2本くらいは見ないと損した気がしてならないのだ(笑)。

†まずは、恵比寿で『テルミン』。8/18にカラオケの前に見ようと、多少は早めに家を出たのだが、予想以上の盛況振りに、平日に再挑戦することにしたからだ。いわゆる「お盆休み週間」が終わった直後だったので、上映時刻の45分くらい前に受付をしたら、整理番号は3番だった。思いっ切り拍子抜けしたが、130名程度の席数に対して、その半分くらいの客入りだった。
†史上初の電子楽器テルミンの考案者レフ・セルゲイヴィッチ・テルミン(英語名=レオン・セルミン・・・・“ther”の英語発音をどう日本語で表記するか難しいところだ)の米ソを股にかけた数奇な生涯を描いたドキュメンタリー映画にしては、まずまずの入りといったところだろうか?しかし、夏休み中の学生のアベック(本当の目的は隣で上映していた「ゴーストワールド」か?)や、本当に興味があって見に来たのだろうかと疑問に感じずにいられなかった老女性のグループなど、映画以上にユニークな客層が目立った。

†映画自体は、単なるドキュメンタリーでは片付けられないニクイ編集がされていて、晩年にテルミン博士がテルミン奏者の第一人者であるクララ・ロックモアと数十年振りで再会する場面は感動的だった。ちょっと「知ってるつもり」の劇場版のようだが、演出上手な司会者とゲストの余計なコメントがない分、素直に見入ってしまった。
†実は8年前の映画だと知ったときは、しかも6年前(?)に一度日本で上映されたようなので、当時どうして話題にならなかったのか、不思議で仕方ない。むしろ、今頃になってこれほど話題になるのは、どういうことなのだろうか?背後に周到なパブリシティのプロジェクトがあったようだが、ソレは一体何のためだったのだろうか?その答えは、下の画像の中に隠されているかもしれません。

『テルミン』公式サイトヘ

†あの映画で唯一余計な部分は、Todd Rundgrenが出てくるトコロだ。Bryan Wilsonの興味深い話の後に、あんなオチャラケたシーンを入れた意図がどうしても理解できない。しかし、私がわざわざ二度も恵比寿まで出かける動機になったことだけは確かだ。(怒+笑)

(「恋戦。」へつづく)

香港映画『恋戦。 OKINAWA Rendez-vous』を見た
(8/20映画鑑賞記 後編)

at 2001 09/01 00:56

(「テルミン」からの続き)

‡それから『恋戦。』を見るために、新宿へ向かった。新宿に着くと、まずは金券ショップ巡りだ。テルミンと一緒に買っておけば良かったのだが、2日前はテルミンの混雑振りが気になって、『恋戦。』のことは眼中になかったのだ。そして、今回はその3店すべてで空振りだった。
‡さすがにチョット焦ったが、3店目を出て辺りを見回すと、「映画チケット」の看板が!ナ〜ンダ、はじめからここへ行けば良かったのか・・・・というわけで、無事前売り鑑賞券をゲット。それを手に持ったままで映画館へ直行!テルミンもそうだが、ミニシアターの多くは、予め受付で自分が見たい上映時間の整理番号を貰わなければならないのだ。40分くらい前に着いたら、19番だった。
‡入場開始時刻まで30分くらいだったので、ロビーで待つことにした。『恋戦。』以外にもう2本上映していて、関連グッズが色々展示してあったので、ヒマを持て余すことは無かった。とはいえ、関連グッズが一番豊富だったのは、『恋戦。』だったようだ。

『恋戦。』概要サイトへ   『恋戦。』詳細サイトヘ

‡肝心の映画は、香港映画にありがちなハチャメチャな設定の中で繰り広げられるラブ・コメディだ。あれなら、舞台はグアムでもサイパンでも良かったような気がした。主要出演者の中だけで完結してしまう恋愛模様は、途中の展開が馬鹿馬鹿しいほど大袈裟だった分、余計に尻つぼみな印象だ。4月に見た「東京攻略」と大局では同じだ。これが香港式ドタバタ映画の落とし方なのだろう。
‡そう割り切ってしまうと、結構ハマル映画だ。原題からして「恋戦」なのだから、いわば助演・客演も含めた「男女7人沖縄物語」的ストーリーのテーマは、しっかり貫かれていると言えよう。冒頭の恋愛関係が、奇抜なストーリー展開を通じて、見事に組み替えられていく様は愉快だ。

‡ASAYANオーディション出身の樋口明日嘉が、流暢な中国語で好演していたので、その成長振りに感心した。CMアイドルとしてはブレイクせず、いつの間にか日本のメディアに登場しなくなったと思っていたら、今では活動の本拠を香港に移して女優として活躍していた。ただし、リゾート・ホテルに併設のビーチ・ハウスで働く日本人という設定は、流暢すぎる中国語が仇になった感があった。

‡ファイナル・ファンタジー[のテーマ曲(Eyes On Me)を足掛りに日本進出を果たした王菲(フェイ・ウォン)は、これが6年振りの映画出演だそうだ。最近は日本のTVドラマにも進出したが、私としては10〜11月の来日公演に期待したい!

※以上、自己都合的二本立て映画鑑賞でした。^m^

美人シンガーFayrayの3rdアルバム“genuine”

at 2001 09/10 00:40

このジャケットに見覚えはありませんか?7月には都会のあちこちで、これと同じ写真を使った看板を見かけました。猛暑真っ盛りの中、ひとときの涼を与えてくれるクールなデザインでしたね。何よりもその美貌に目を奪われた方も多いのでは?リリースから2ヶ月近く、買ってからほぼ1ヶ月経って、ようやくご紹介できることになりました。

所属レーベルはソニーミュージック系列の新興レーベルAntinos Recordsで、所属事務所はナント吉本興業です。最近見つけた公式HPは吉本興業が運営していて、“discography”にはなぜか6thシングル(2000年3月発売)以降のセルフ・プロデュース作品しか紹介されていません。浅倉大介と喧嘩別れしたんやろか?

Fayrayという芸名・・・・ナンダカ中国系の名前のようですが、名付け親は「ダウンタウン」の元マネージャー大崎洋氏で、本当は東京出身の日本人のようです。いわゆるアメリカからの帰国子女だそうです。未だに素性を(本名すら)ハッキリさせていないのですが、なぜか年齢は明らかにしていて、現在25歳。デビューのきっかけは、「休暇中にロスのカフェで偶然隣合わせた浅倉氏と意気投合」という、いかにも吉本興業の考えそうなウソっぽい設定です。
デビューまでの経緯の真偽はともかく、浅倉大介の全面的なバックアップにより、大学在学中の98年7月にシングル「太陽のグラヴィティー」でデビュー。翌年大学を卒業すると音楽活動を本格化させ、99年10月リリースの5thシングル「Same night,same face」では、タイトル曲以外で初セルフ・プロデュースに挑戦。以降、作詞・作曲からプロデュースまで、自分でこなすようになりました。

そして、待望の3rdアルバムが出ました。前作よりさらにアーティストFayrayが目指す音楽の形がハッキリしてきた印象があります。

1曲目のイントロから、いきなりガツ〜ンとヤラレマシタ。冒頭のリフだけ聞くと竹内まりやの「家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」を思い浮かべるかもしれませんが、やがてAORの名盤のひとつに数えられるLarry Leeのアルバム「ロンリー・フリーウェイ」収録の「ウェイティング・トゥ・レット・ゴー」っぽくなります。アルバムのCo-Producerでボーナス・トラック以外のアレンジも手がけている佐橋佳幸がギターを弾いているのだから、竹内まりやを連想するのは当たり前のことですね。
かなりロックなナンバーですが、だからと言ってシャウトしたり、ハスキーな声で唸るように歌ったりすることは無く、安定感のあるアルト・ヴォイスで高音部もゆったりと歌い上げています。自分の声質をよく心得ているようで、初期作品に感じられた気負いが取れてナチュラルに響いてきます。

全体的には王道バラード・ポップスを基調にしていますが、5〜6曲目やボーナス・トラック扱いのラスト・ナンバーでアクセントを付けています。5曲目は、ドラムのリズム伴奏だけという短い作品で、次曲へのプレリュード的役割を果たしています。
続くタイトル・ナンバーは10分に及ぶ大作です。ただ単に長いだけと悪口を言う人もいるかもしれませんね。ポエトリー・リーディングのようなFayrayのラップの他に、NYの友人というSEIJOのHIP-HOPなラップがフィーチャーされています。曲は途中でハード・ロック調になったり、カーペンターズ風になったりして、初めのテーマに戻って終わります。
ラストの曲は、Blondie 最後の全米No.1ヒット(1981)のカバーです。当時アメリカに住んでいたはずなので、Fayrayの音楽的素地の形成に大いに影響を与えた曲なのかもしれません。アルバムとしては9曲目で完結している印象があるので、ボーナス・トラックという位置付けにも頷けます。

まだ全国規模の本格的なライブ・ツアーは行っていないようですが、ライブ・アクトとしての実力も確かめてみたいアーティストです。

VIVA!18年振りの来日−ROXY MUSIC

at 2001 09/12 10:30

昨年のスティクスに続いて、またしても18年振りの来日となった再々結成ロキシー・ミュージックのライブに行ってきました。(9月8日 東京国際フォーラム ホールA)
Tour2001公式サイトへ   Roxyファンサイトへ

日本のTVドラマでブライアン・フェリーの「トーキョー・ジョー」が使われたことに便乗して、ロキシー・ミュージックのアルバムまでが再発されたのは何年前のことだったでしょうか?これが遠因となったのか、あるいは自動車のCMで“More Than This”が使われたおかげか、ロキシー・ミュージックのまさかの来日公演が実現しました。東京のみ3日間(9/7−9)ということで、土・日の公演には遠方から駆けつけたファンも多かったようです。

開演予定時刻に遅れること5-6分で、客席照明が徐々に暗くなると、開演を告げる音楽が流れ、上記(左)の画像をあしらった幕が開くと、18年振りの感動が待っていました。オープニングは、ファースト・アルバムの1曲目と言う往年のファンには堪らない選曲でしたが、ステージ中央にブライアン・フェリーの姿が無くて焦りました。
かつて「non-musicianは二人も要らない」とブライアン・イーノを追い出してしまった伊達男は、冒頭からステージ左奥でキーボードを弾きながら歌っていました。中央のマイク・スタンドを女性に見立てて、優しく愛撫するような仕草で終始歌うだろうと予想していたので、結構頻繁にキーボードを弾いたのには少なからず驚かされました。

1曲目が終わってステージ前面へ出てきたら、光沢のあるチャコールグレーのスーツに身を包み、相変わらずのダンディ振りを顕示(堅持?)していました。途中長めのインストの最中などで衣装替えをしましたが、真っ白なジャケットやギンギラ銀色に輝くスーツが嫌味にならないのは流石でした。
ビシッと決めていたのは、ブライアンだけではありません。フィル・マンザネラやアンディ・マッケイ、さらにクリス・スペディングまでが、ツアー用に仕立てたと思われるスーツを着て、イギリス紳士然とした格好でした。特にアンディは、確か18年前はTシャツにジーンズじゃなかったかなと思いつつ、丈の長いジャケットにネクタイまで着用という変貌振りに、時の流れを実感させられました。

コンサートは全体的にショウアップされていて、18年前の退廃的で暗く、観客の盛り上りを尻目に淡々と進行したのとは随分異なる趣でした。とはいえ、前半はゆったり静かめの曲が多く、耽美さは十分堪能できたと思います。後半はテンポアップしなくていい曲(12・14曲目)までテンポアップしていて、普通のロック・コンサートと大差ない盛り上げ方でした。何しろ、あのダンディなブライアンが歌の合間に満面の笑みを浮かべながら、盛んに観客に手拍子を求めるのですから、一瞬唖然としました。モチロン18年前も同様の場面はありましたが、頻度が違った気がします。

ショウアップと言う点で特筆すべきは、踊り子さんの登場でした。10曲目で突如出て来た3人のゴーゴー・ガールは、同じ衣装に同じ髪型(カツラか?)でプリティなダンスを披露し、ちょっと退屈しかけていた観客も大喜びな様子でした。彼女たちは、キャバレーのレビュー・ダンサーの衣装で、アンコールにも登場してくれました。前期(デビューから“SIREN”まで)のアルバム・ジャケットを思い浮かべれば、こういった演出もアリかなと思いました。
ダンサーに気を取られていたと勘違いされると困るので付け加えて置きますが、この曲ではメンバー全員にソロ・パートが割り振られていて、中盤のハイライトになっていました。

15曲目が終わって一旦全員がステージから下がりますが、アンコールの求めに30秒くらいで戻ってきたのには拍子抜けしました。これは、アンコール・ラストの曲で一人ずつステージを去り、冒頭のカーテンが引かれて客席が明るくなって、夢のようなコンサートが終了したのだと観客に悟らせる意図があったからだと思います。つまり、コンサート全体を一幕モノの夢物語になぞらえるという粋なコンセプトだった訳です。終演後の心地よい満足感は、そういう演出にすっかりハマッてしまった証拠なのでしょう。

あるファンサイトでは“Mother Of Pearl”が元々演奏予定に無かったことを惜しむ投稿が多く見受けられました。また、私が行った2日目では、初日の本編最後の曲“Virginia Plain”がカットされていたこともわかりました。一方“More Than This”は、直前のオーストラリア公演まで演奏されていた“Avalon”との差し替えで、伊達男のニクイ配慮を感じました。ついでに「トーキョー・ジョー」もやってくれたらモット良かったかもしれませんが、ソロとグループはキッチリ区別していたようです。
そのファンサイト(注:上記の画像リンクとは別のサイトです)は、当館の常連ふみたん氏が教えて下さいました。ついでに演奏曲目や来日メンバーもわかりましたので、以下に私のお節介なコメントと共に記します。


WorldTour2001発表記者会見<regular members>
Bryan Ferry
(vo−写真中央)・・・ダンディとは何かを体現できる人。ただし、歌舞伎風のポーズ(見得)が「命」に見えたのは私だけ?
Phil Manzanera (g−同左)・・・ギターの腕前が衰えていないのは、目を閉じて聞いているとわかるけど、弾いている姿には無理が感じられました。
Andy Mackay (sax、oboe−同右)・・・猥雑な曲でのファンキーな演奏も、11曲目に代表される耽美な曲での叙情的な演奏も、これがあるからブライアン・フェリーのソロではなく、ロキシー・ミュージックなんだと再認識させられました。
Paul Thompson (ds)・・・彼の復帰に敬意を表して、ブライアンも名前の前に「great」を付けて紹介していました。すっかりマッチョになった容姿には、昔の面影がどうしてもマッチしませんでした。

<supporting musicians>
Chris Spedding
(g)・・・ロキシーとの付き合いも長いロック界の重鎮ですが、正式メンバーではなかったからサポート扱いなのも致し方ない?渋いギター・ソロがフィルとは好対照でした。
Colin Good (kb)・・・大抵ステージ左手奥にいたのでよく見えませんでしたが、曲によってはパーカッションの前に置かれたキーボードを弾いたりしてました。キッチリこなす仕事人って印象でした。
Zev Katz (b)・・・馴染みの無いミュージシャンでしたが、スキンヘッドにサングラス、ラメ入りのキラキラ・ブルーのスーツを着ていたので、凄く目立ちました。
Lucy Wilkins (vln)・・・グラマーな美人でした。キーボードやツマミ式のシンセサイザーばかり演奏していたので、ヴァイオリンの聞かせ所をもっと用意してあげて欲しかった。
Julia Thornton (perc)・・・Lucyより小柄で、笑顔が可愛いかったのに、パーカッショニストとしての見せ場がほとんど無かったのが残念。
Sarah Brown (back vo)・・・どこかで見かけた名前のような気がすると思っていたら、1996年に日本でソロ・アルバムを出していたそうです。叙情的なのに迫力のあるスキャットは、黒人ならではのものでした。

<Playlist>
 1.Re-Make/Re-Model
 2.Street Life
 3.Ladytron
 4.While My Heart is Still Beating
 5.Out of the Blue
 6.A Song for Europe
 7.My Only Love
 8.In Every Dream Home A Heartache 左からPhil・Bryan・Andy
 9.Oh Yeah
10.Both Ends Burning
11.Tara
12.More Than This
13.Dance Away
14.Jealous Guy
15.Editions of You
(encore)
16.Love is the Drug
17.Do the Strand
18.For Your Pleasure

reported by SunHero with a lot of help from Mr.Fumi_Tan
Very Special Thanks to Fumi_Tan for his contribution!

Is this terrorism?−It must be WAR!

at 2001 09/12 10:14

もちろん、昨晩(日本時間)起きたアメリカの同時多発テロのことだ!それは、まるで映画の一場面を見ているような光景だった。しかし、TVに映し出されたそれは、卑劣極まりない現実なのだ。

実行犯は、テロのヒーローになったかもしれないが、同時に人類史上最悪の卑怯者だ。彼らを指揮した連中は、もはや人間じゃない。悪魔だ!

ハイジャックされた旅客機に乗り合わせていたり、その飛行機に突っ込まれた所に居合わせたり、さらには救助に当っていてビルの倒壊という二次災害の犠牲になった方々に、送る言葉を失った。

アメリカがどういう報復措置を取るのか分からないが、これ以上事態が悪化しないことを切に願うばかりだ。

Crisis? What Crisis? by Supertramp

at 2001 09/16 00:02

これは、プログレ・ロック全体の衰退を尻目に、1970年代後半に最も成功したプログレ・ロック・バンド“Supertramp”の1976年のアルバム・タイトルです。

手頃なサイズのジャケ写が見つからなかったので、お見せ出来ないのが残念ですが、あのジャケットのような光景が冗談で済まされなくなってきた。瓦礫の上にビーチ・パラソルを置いて、水着の女性がバカンスを楽しんでいるようなデザインです。

第二次世界大戦後から始まった中東のユダヤ人とアラブ人対立は、ユダヤ教とイスラム教という信仰の拠所の相違から、未だに和解できないでいる。そして、21世紀に入って、事態はますます悪化してしまった。

John Lennonが“Imagine”という曲の中で「No religion,too」(宗教もない)と歌っている。本来、宗教は人々が平穏に暮らしていけるように、各個人が守るべき原理原則をまとめたものだと思う。そして、問題に直面したときに、解決の糸口を与えてくれる指針であるべきものだと思う。

では、Johnが宗教もない世界を理想としたのはなぜか?その答えが、アメリカで起きた史上最悪のテロにあると思う。

ナンセンスな戒律と排他的な信仰がもたらすものは、最終的には戦争だ。平和な生活のための教えだったはずのものが、テロや戦争を奨励するものに変貌してしまっている。

生きがいを宗教に見出すことが非常に危険であることは、我々日本人は比較的最近、身近なところで経験したばかりだ。この教訓が将来の世界平和に貢献できることを願って止まない。

Rockin’ The Suburbs / Ben Folds

at 2001 09/20 19:24

バンド解散が「吉」と出たと思える快心作です。もちろん、 Ben Folds Five(以下、BF5)としての最後の作品となった「ラインホルト・メスナーの肖像」だって素晴らしい出来でした。ただ、多くのファンが 望んでいたものとは随分趣を異にしていたために、セールス的にもライブの集客的にも芳しくなかっただけのことです。

初ソロとなった本作は、名義だけでなく、内容的にもソロ・アルバムといえるものです。大半の楽器をBenが自分で演奏しています。 ギターレス・トリオが売りだったBF5というコンセプトから開放されたせいか、ギターまで弾いています。本当に(ほとんど)全部自分でやっているの? と疑いたくなるほど、多重録音とは思えないアンサンブルを生み出しています。

とにかく全編に渡って躍動感が漲っています。胸キュン・メロディも健在です。ストリングスを使った曲でも、「ラインホルト」の時のように 暗くも重くもならずに、スケール感を出すのに成功しています。今秋は晴れの日が異常に少ないようですが、このアルバムには秋晴れのような爽快感があります。

これできっと、かつてのファンが戻ってくることでしょう。そしてまた、新しいファンも獲得することでしょう。


愛の奇蹟(ワンダー・オブ・ラヴ) / Keiko Lee

at 2001 09/22 23:30

Keiko Leeのサイトへ ◆まもなくデビュー丸6周年を迎えるケイコ・リーの通算8枚目のオリジナル・アルバムです。ジャケット写真からも窺えるように、躍動感あふれる演奏に乗って、 しなやかなディープ・ヴォイスで伸びやかに歌っています。なんとなくデビュー当時よりも若々しく聞こえます。

◆これまでのアルバムとの最大の違いは、最近のライブ活動でバックを務めているDDM(ドキドキ・モンスターズ)との初スタジオ録音であるということです。 デビューからアメリカで一流ジャスメンをバックにアルバムを作ってきただけに、実際に聞いてみるまでは少なからず不安でした。 しかし、パターン化したアルバム制作から見事に脱却することに成功しています。

◆まあ、よく考えてみると、前作「ローマからの手紙」では全編ピアノの弾き語りという、それまではライブでしか見せたことの無い一面を全開にしていたし、 ライブ盤を挟んでさらにその前作ではストリングスを配して変化をつけて見せていたので、それなりに模索してきていたようです。そして、ようやく新境地に達した・・・・という感じでしょうか?

◆とは言え、安心して聞けるのは、基本的にアルバムの構成が従来通りだからでしょう。つまり、自作曲を交えながらも、ジャズのスタンダードやロック・ソウルのカバー曲を多く含むという選曲方針は、 本作でも貫かれています。ただ今作については、ジョージ・ベンソンのヒット曲が2曲選ばれているのはご愛嬌と言うか、恐らく片方はホイットニー・ヒューストンのカバーと言うつもりだったのでしょう。)^o^(

◆アルバムに対する意気込みが特に顕著なのは、ナタリー・コールのヒットでお馴染みのブルース・スプリングスティーンの作品や、人気が出始めた頃のTLCの大ヒット、あるいは4作目のアルバム・タイトルだった自作曲のセルフ・カバーあたりでしょうか?これらの曲で聞けるグルーヴは、アメリカの一流ドコロがバックを固めていたのでは、かえって出せなかったのではないでしょうか?

◆渋いところでは、スティーヴィー・ワンダーの名演が思い出されるバート・バカラックのカバーも聞き逃せません。アルバム全体をスッと引き締めて、ビートルズ・ナンバーで静かに締め括るのに、大いに貢献していると思います。

※アーティスト並びにアルバムの詳細については、ジャケット写真をクリックして下さい。