<< 旧館のアラカルト >>
こちらは「音楽旅館」としてスタート致しました旧館でお出しして参りました料理の記録です。
ご意見・ご感想・ご指導等を、どうぞお気軽に新館の「客室(掲示板)」へお寄せ下さい。
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Sugarless / スガシカオ
at 2001 10/04 22:36
§2月のライブで宣言していたアルバムが、ようやく発売になりました。所謂オリジナル・アルバムではありませんが、ベスト盤という訳でもない。強いて言うなら、「企画モノ」ですが、そういうものをこれほどまでに心待ちにしていたなんて事は、私的には初めてかもしれません。収録曲目は、実際に店頭でCD(多分サンプル・ケース)を手にするか、左のジャケット写真をクリックしてご確認下さい。
§さて、何と言っても嬉しいのは、「夜空ノムコウ」のセルフ・カバーでしょう。作曲を担当した川村結花のカバーはSMAP版がヒットしているうちにリリースされましたが、これからシンガーとして売り出そうとしていた時期の作曲家に遠慮したとしても、その後随分待たされたものです。今やSMAPの代表曲と言えば「らいおんハート」ということで、作詞家としてはやっとやりやすくなったのかもしれません。これが中途半端な位置に収録されていて、数ある傑作のひとつにすぎないとでも言いたげな印象です。
§実際、今までアルバムに収録されなかったのが可哀想に思える佳曲揃いです。オリジナル・アルバムでは「ファンク」を基調にしていた(私的には?なのですが)ため、そのイメージにそぐわないというのが、その理由だったのでしょう。そういう意味で、従来のシングルとは思いっ切り趣を変えた最新シングル「八月のセレナーデ」(初めて聞いたときビックリしたのは俺だけ?)は、これまで日陰の扱いだった叙情的な面を表舞台へ出すための予告だったと思います。
§ただ、全編そんな調子だと単調になってしまい、佳曲揃いの駄作になりかねないのですが、適度にファンク・・・・というよりは、ブルージーな曲を織り交ぜていて、アルバムしか聞いていなかった私でもOKです。本当は山崎まさよしの方が好きなのですが、こういうニクイ配慮に負けて、ココで紹介するのはいつもスガシカオになってしまいます。(苦笑)
§「企画モノ」と軽視して通り過ぎようとしてる「そこのあなた」!騙されたと思って、試聴してみてよ!今まで気付かなかったスガシカオがいっぱい詰まってるから。そういえば、2月のライブでも「暗い」・「変態」という一般的なイメージを払拭したがっていたし、・・・・なのに、なぜあんなモノクロなジャケットにしたんだろう?
§さあて、購入特典のスクリーン・セーバーをダウンロードしなくちゃ!>^_^<
§あれっ?「お店オリジナル豪華特典」の応募葉書がないぞ!(@_@)
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廃盤セール
at 2001 10/06 23:42
これも一種の「廃盤セール」だと思うのだが、egstreetの「限蔵」コーナーで、CDを買ってしまった。
4タイトル5枚で3,426円(送料&税込み)だった。定価で買ったら、9,613円(送料別・税抜き)だから、70%オフの誘惑に負けてしまった。自分の意志の弱さが悲しい。
5,000円以上買えば送料無料だったが、深追いしなかった。瀬戸際で見せた意思の強さというよりも、欲しいものが既に売り切れていたからだ。
いや、実際には深追いを試みた。MDとLDのサイトも覗いたからだ。
いよいよ来月は日本レコード協会加盟会社主催の本家「廃盤セール」(正式名称、忘れました)だが、絶対に登録しないぞ!でも、今年からWEB上のみの開催となった。
限蔵のサイト⇒http://www.egstreet.com/genzo/index.shtml 本家「廃盤セール」⇒http://fair.jmd.ne.jp/
※私のように意志の弱い人のために、リンクは張ってません。
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Higher Than The Sun / Cymbals
at 2001 10/10 22:58 編集
∬シンバルズに出会って1年が過ぎました(そのときの様子は12月の「営業日誌」を参照願います)。その後のリリースといえば、3月に出たミニ・アルバムだけ。The
WhoやRolling
Stones、Kinks等へのオマージュ(カバー曲集)ということで興味を引かれたのですが、選曲が渋すぎてパスしてしまいました。
∬さて、1年振りで8月にマキシ・シングルが出ていました。一応4曲入りなので、“Higher
Than The Sun e.p.”というタイトルです(“e.p.”なんて、遠いアナログ時代の用語ですな)。何と言ってもタイトル曲がイイです。いつもながらのシンバルズの音です。
∬ユニークなのは、続く2曲。“Swing,Swing,Swing!”は、カジヒデキをフィーチャーした「ほんわかノスタルジック」なポップ・ナンバー。その次が、The
Whoが好きな沖井礼二らしいタイトルだと思っていたら、実は珍しくも矢野博康の作品だった“Keith & the
Moon”。どちらも「沖井礼二」色が薄く、逆に「矢野博康」色が強く出ているのだと思いますが、シンバルズは確実に前進しているようです。
∬年内にはニュー・アルバムが出るらしいのですが、大いに期待できそう!
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ADSL前夜
at 2001 10/11 20:50
いよいよ明日はADSLの試験導入です。
モデムもスプリッタもCD-ROMも届いたし、LANケーブルも買ってきた。各機器との接続は行ったし、プロバイダへのADSLオプションの手続きも完了した。あと準備しておくことといえば、接続ツールをインストールして、セットアップすることくらいかな?
ウチの地域はADSLの効果が期待できないそうなのですが、ISDNの5倍以上の通信速度が出れば良しとすべきかな?何しろ、今月からとうとうNTTへ払う月額料金が、フレッツISDNの方がフレッツADSLより高くなってしまったのです。
えっ!どういうことかわからないって? NTT東日本の方はキムタクに、西日本の方は天海祐希に、お尋ね下さい。つまり・・・・ http://www.ntt-east.co.jp/flets/ http://www.ntt-west.co.jp/flets/ これ見ても多分わからないと思うので、116へ質問して下さい。
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只今ADSLで接続中!
at 2001 10/13 14:34
昨日何度も試みたのにダメだったADSL接続! 今日はツールのインストールから接続まで、マニュアル通りに進んで、ついに利用開始!
HPの表示が速くなったとはいえ、ISDNでもイライラするほど遅くなかったから、あまり感動しなかった。 ただし、各種ドライバやフリーウェアのダウンロード時間が大幅に短縮されるだろうから、夜中過ぎまで起きていることも無くなって、寝不足から開放されるだろう!・・・・多分。
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ADSL初夜
at 2001 10/14 00:46
高校の同窓会から帰宅するなり、ADSLをONしてみた。大丈夫だ。夢ではなく、現実にADSLでインターネット接続が出来ている。
一昨日の白昼の悪夢は、一体何だったんだろう?ひょっとしたら、昨日のADSLの成功が夢だったのではないか?疲れが溜まって、現実と夢の区別がつかなくなって来ているようだが、これで安心して寝れるぞ!
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Bat Out Of Hell / Meatloaf
at 2001 10/22 21:46
◇先日紹介したegstreet.comの「限蔵」コーナーで買ったCDより、1枚だけどうしても紹介したくなったのがコレです。1977年のリリースで、翌年にまたがってロングセラーとなったアルバムです。1993年には続編も大ヒットしました。 ◇邦題はジャケットのイメージそのものといった「地獄のロック・ライダー」。しかし、作品はへヴィ・メタルとは一線を画した内容でした。架空のロック・オペラのサウンドトラックと言ったらわかりやすいでしょうか?アルバム自体は、シングル「66%の誘惑」のロング・ヒットも手伝って、Todd
Rundgrenのプロデュース作品の中で最も商業的に成功しました。
◇このアルバムの成功の恩恵に一番与ったのは、何と言っても発案者のJim
Steinmanでしょう。主にミュージカル関係の音楽の仕事に携わっていた彼は、レコード業界では全く実績がなかった上、プロデュース出来るほどの経済力も無かったらしく、Rundgrenに任せたようです。その後、Bonnie
TylerやAir Supply、果てはBarry
Manilowまでプロデュースして、80年代中頃には一時代を築き上げました。 ◇一方、主役のMeatloafは一番割が合わなかったのかもしれません。業界内の思惑に翻弄されて、引き続きSteinmanと制作するはずだったアルバムは、結局Jim
Steinman名義でリリースされ、再び手を組むまで16年もかかってしまいました。その間もコンスタントにアルバムを発表していましたが、二番煎じ的な作品ばかりだったようです。むしろ、映画や舞台で容姿を生かした俳優として活躍していたようです。
◇そういうわけで、いくら大好きなTodd
Rundgrenのプロデュースで、UTOPIAのメンバーが全員参加しているとは言え、ジャケットの悪魔崇拝的なハード・ロックを連想させるアートワークのせいもあって、私は今日まで避けていました。逆に、そのイメージに惹かれて買ったハード・ロック・フリーク達は、大いにガッカリしたことでしょう。 ◇むしろ、ShananaやBruce
Springsteenのような、エネルギッシュな肉体派ロックが好きな人には気に入ってもらえそうです。何しろ、E Street
BandのRoy BittanとMax
Weinbergも参加していて、ロックンロール・フレイバー溢れる軽快なピアノは、Roy
Bittanの演奏だと思います。
◇今回、「限蔵」でたまたま見つけたおかげで、アルバムを最初から最後までじっくり聞けました。Meatloafと肩を並べるほどの活躍をしていたEllen
Foley以上に、Toddがギタリスやコーラス・シンガーだけでなく、ナレーションや寸劇の声優みたいなことまでやって目立っていたのは、プロデューサーの特権だったんでしょうか?
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CAROLE KING in Concert (DVD)
at 2001 10/22 21:38
♭8年振りのオリジナル・アルバム“Love Makes The
World”のリリース(日本発売未定)を記念して、改めてこのライブ・ビデオ(こちらは国内版DVDも発売になります)を取り上げることにしました。8年前のアルバム”Colour
Of Your
Dreams”のリリース当時のツアーから、TV放映用に収録したものを商品化したようです。 ♭ただし、当時の新譜の曲は2曲しか収録されていなくて、大半は職業作曲家だった60年代からシンガー=ソングライターとして一世を風靡した70年代の作品です。特に「つづれおり」からは8曲も取り上げられており、1990年の来日公演と似通った選曲です。しかし、演奏は来日公演とは随分異なり、達者なミュージシャン達のおかげで、ロックぽかったり、ソウルフルだったり、ジャジーだったり、・・・・キャロル・キングの多彩な音楽性がうまく表現されています。
♭オープニングから意表を突いていて、黒いミニのワンピース姿で登場して、いきなりエレキ・ギターを弾いてしまいます。アップテンポな曲では子供みたいにステージを跳ね回り、果てはピアノの上に上ったり、・・・・お婆ちゃん、ハシャギ過ぎです。当時はまだ還暦前だったんでしょうか?しとやかにコーラスを付ける娘さんと並んだ姿は、パッと見『歳の離れた姉妹』のようです。 ♭ふと気付けば、アルバムにもゲスト参加していたGuns
&
Rosesのスラッシュが、ひょっこり出てきてギターを弾いているではありませんか。キャロルよりも長くてモジャモジャの髪のせいでなかなか顔が見えず、はじめ誰が出てきたのかわかりませんでした。彼はアンコールで再度登場します。おかげで“The
Loco-Motion”はさながらGrand Funkのカバー・バージョンのようでした。
♭Carole
Kingといえば、私はまだ見たことが無いのですが、GAPのTVCMで母娘競演しているそうですね。娘といっても、CMの方は長女のLouise(上記ビデオの方は次女のSherry)だそうですね。日本では放映していないのでしょうか? ♭一方、新譜はどうなんでしょうか?共同プロデューサーにHumberto
Gaticaを迎え、エグゼクティブ・プロデューサーはなんとCarole Bayer
Sagerです。ゲストには当然のごとくDavid FosterやCeline
Dionが名を連ね、果てはBabyfaceの名前まであります。タイトル曲は無料でフル・バージョンがダウンロードできます。詳細は上記画像リンクからどうぞ!
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Live at the Beacon Theater / James Taylor (輸入DVD)
at 2001 10/22 21:42
♯Carole
Kingを再掲載したら、この人もそうすべきでしょうね?(ということで、両名ともここで改訂版掲載のため、過去の掲載は削除しました。悪しからず)
♯第40回グラミー賞でアルバム”Hourglass”がBest
Pop
Albumを受賞した後の1998年5月30日収録のライヴ・ビデオ(輸入VHSあり)です。全25曲、109分、家庭で楽しむにはこのくらいが丁度イイかもしれません。画質も音質もDVDを意識した高品質で、それだけでも映像ソフトとして優れていますが、とにかくコンサートの内容そのものが素晴らしいです。
♯JTのギターの弾き語りと4人編成のコーラスによる”You
Can Close Your Eyes”で静かに始まるのですが、あまりの素晴らしさにしばし呆然となりました。その4人とは、Valerie
Carter、David Lasley、Arnold McCuller、Kate
Markowitzなのです。Valerieは、95年の来日公演にも同行してくれたので大して驚きませんでしたが、ここまで豪華なメンツを揃えるとは流石です。
♯もちろん、ドラムスのSteve
Jordanをはじめ、バックの演奏も手堅く、至れり尽せりのライヴです。DVDなら、主要バンド・メンバーのバイオや一部の曲の歌詞、プロモ・ビデオ、インタビューなど、本編以外のコンテンツもソコソコ充実しています。ただ、ちょっとメニューの選択にコツが要りますが。あとは、ご自分の目と耳でご確認下さい。
♯それにしても、こんなに素晴らしいライブ映像作品が国内版(VHS・DVD共)では出ていないようで残念です!今のJTの人気はそんなに低いのでしょうか?
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The Definitive Concert / Jefferson Starship (輸入DVD)
at 2001 10/24 21:50
●1999年初冬、まさかのニュー・アルバム発表と来日公演で往年のファンを狂喜させたJefferson
Starshipのライブ・ビデオです。1983年にVHSで発売されたものがDVD化されていました。1982年に発表されたアルバム“Winds
Of Change”のツアーの模様が収められています。
●当時のバンドは、1978年に看板ボーカリストのGrace
SlickとMarty Balinが相次いで抜けた後、Mickey
Thomasを迎えて再出発し、Journeyタイプのハード・ロック路線を邁進していました。しかも、Grace
Slickが完全復帰して、後のStarshipに繋がるMickey
Thomasとのボーカル体制が出来上がった時期でした。
●セールス的には1970年代中頃には及びませんが、バンドの充実振りはタイトル通りに素晴らしく、曲目に応じて楽器の担当が代わる様子も見れます。さすがに、リーダーのPaul
Kantner(rhythm
guitar、vocal)がたったひとつのコードを弾くためにキーボードの前に立つ姿には、思わず吹き出してしまいました。
●「ハート悲しく」のヒットでソロ活動を展開していたMarty
Balinが不在だったために、“Miracles”や“Count On
Me”といったAOR路線のヒット曲が聞けないのは残念ですが、当時のバンドのコンセプトにはそぐわないので仕方ないでしょう。それでも、Jefferson
Airplaneとしての1967年の初ヒット“Somebody To
Love”(Queenのヒットとは同名異曲)から当時の最新ヒットまでが楽しめる内容になっています。
●ただ、このビデオ作品には、どういうわけかチープなSF仕立ての設定でDJがドタバタ・コメディを繰り広げるシーンが挿入されていて、興醒めしてしまいます。どうやら元々はTV放送用に収録されたらしく、映像商品化に当たってCMで途切れた部分を穴埋めするために追加されたような感じです。Michael
McDonaldというDJは結構有名だったらしいのですが、モチロン「あの有名アーティスト」とは別人です。
●以下は余談ですが、グループは次作“Nuclear
Furniture”で行き詰まってしまいます。なんとリーダーのPaul
Kantnerが脱退して、バンド名で裁判沙汰になりましたが、“Starship”として生まれ変わって、3曲の全米ナンバーワン・ヒットを放つことになります。しかし、Starshipは次第にMickey
Thomas主導のバンドとなり失速してしまいます。
●一方Paul Kantnerは、Marty
BalinやJack
CassadyというAirplane時代からのメンバーと共にグループ活動を再開し、Starshipが実質的に解散すると正式にJefferson
Starshipとして再始動します。時々Grace Slickがゲスト参加していますが、再始動当初はDarby
Gouldが、現在ではDiana
Manganoが、女性リード・ボーカルとして正式メンバーにクレジットされています。
●余談ついでに、Jefferson
StarshipからStarshipまで16年間に渡りリード・ギターを担当してきたCraig
Chaquico(チャキーソと読むのが正しいそうです)は、90年代に入ってロック・ギタリストから大転身して、今やニューエイジ・ミュージック(あるいはポップ・インストゥルメンタル)界で成功を収めています。ビデオの中のワイルドで不健康そうな姿からは想像つかないほど、今では容姿・サウンド共に爽やかで健康そのものといった感じです。転身後のアルバムでJS時代の自作曲をカバーしていたり、匿名でGrace
Slickが参加していたり、往年のファンも楽しめる隠し味があります。
●そして最後に、その希代の女性ロック・ボーカリストGrace Slickの近況について。彼女は、昨年11月サンフランシスコにthe Artrock
galleryを開き、画家として活動しているそうです。サンフランシスコに行く機会があったら、ぜひ訪れてみたいものです。
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FMfan休刊!
at 2001 10/25 14:18
某メルマガ情報によると、12/5号を持って最後のFM雑誌も休刊になるそうです。
洋楽に目覚めた中学時代から四半世紀余り、当時はどちらかというとクラシック中心だった印象があり、もっぱら週間FMを購読していました。 私がFMfanを定期購読するようになったのは、Billboard誌のチャートを載せるようになった80年代。しかし、FM多局化とレンタル・レコードに端を発した著作権問題の煽りを受け、エアチェック(ラジオから録音すること)を主目的としていた多くのリスナーが去り、FM雑誌が次々に休刊になっていきました。
FMfanも、FM番組表を掲載してはいたものの、オーディオ・マニアとチャート・マニア向け雑誌へと変貌。しかし、昨年オーディオ・マニアの神様的存在だった長岡鉄男氏が亡くなると、チャート・マニアに頼るのみとなりました。しかし、これも昨年末のビルボード年間チャート予想の大失態で、読者離れが一気に加速した模様です。
定期購読を止めて10年、不定期購読も止めてから2年、不誠実な読者でしたが、表紙CDプレゼント等で本当にお世話になりました。
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The Gunman and Other Stories / Prefab
Sprout
at 2001 10/26 12:12
♪ようやく日本盤が出ました。8月に都心のCDショップで偶然見つけて、全曲フル・バージョンで試聴してから、丸々2ヶ月のガンマン(我慢)でした。なぜ2ヶ月も待てたのか?それは3,000円近い値が付いていたからです。国内盤が出れば2,548円のはず(実際は2,520円)だし、とりあえず全曲聞いてアルバムのイメージを脳裏に焼き付けてしまったし、ましてや既に4年待ったのだからもう1-2ヶ月待つことは容易いと思ったのです。さすがに、某外資系ショップで2,390円だったのを見つけたときは動揺しましたが、翌日行ったらもうありませんでした。
♪今回彼らは長年在籍していたSony
Music系のレーベルを離れ、EMI
Recordsと契約したようだったので、頻繁に東芝EMIの新譜情報に注意していたのですが、意外にも日本ではビクター・エンタテインメントからの発売となりました。どうやら彼らはレコード会社と長期契約を世界規模で結ぶことを止めてしまったようです。アルバムの原版権はあくまでもPaady
McAloon個人が有し、EMIはヨーロッパでの発売権を獲得しただけだったのです。CDNOWでは未だに輸入盤扱いなので、アメリカ盤はまだ出ていないようです。
♪他にもいくつかの大きな変化が起きていました。Prefab
SproutはPaddyとMartinのMcAloon兄弟によるプロジェクトと化していました。前作のセルフ・プロデュースで自らの限界(楽曲そのものは素晴らしいのに、サウンド的にはプラネタリウム的閉塞感があった)を悟ったのか、再び外部にプロデュースを依頼したのですが、なんと70年代のグラム・ロックの仕掛け人Tony
Viscontiを起用していました。さらに、全10曲中5曲が他のアーティストへ提供したものでした。(だから、4年で済んだのかも?)しかも、アルバム・タイトルから明らかなように、テーマを西部劇に求めるというダウン・トゥ・アースなアプローチを見せています。(前作でついにアンドロメダ星雲まで行ってしまいましたからね)
♪こういった変化が全て良い結果に繋がっているということに、改めて彼らの凄さを感じました。バンジョーやスティール・ギターでカントリー&ウェスタン的雰囲気を出したり、ストリングスの使い方も西部劇のサントラのようですが、あくまでも風味付けの程度です。どの曲にも類まれなポップ・センスがあって、従来通りの組み立て式(プレハブ=Prefab)サウンドに仕上がっています。イマドキのカントリー・ミュージックとは一線を画しています。Thomas
Dolbyとのコラボレーションで生み出された名作“Jordan:the
Comeback”とは異なる次元で、新たな傑作を作り上げたと思います。
♪日本盤には、Quicktimeで再生するビデオ・クリップが収められていますが、動作環境の要件にWindows2000が含まれていません。恐る恐るダブル・クリックしたら、私のPCでもなんとか再生できましたが、ご心配ならオフィシャル・サイトでご覧下さい。見事にガンマンになりきっている(?)マカルーン兄弟の変貌振りに、きっと驚かれることでしょう。スクリーン・セーバーもダウンロードできます。アンドロメダ・ハイツ(自前のスタジオ)の中も見れます。ただし、macromedia社のFlash
Plug-in
ソフトが必要です。インストールされていないと、多分入館前にインストールを促されます。
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光の翼 / 王菲(フェイ・ウォン)
at 2001 10/26 21:04
★洋楽のアルバムにはどうして解説がつくのだろう。憶測や未確認情報による一時凌ぎ的な内容だったりすると、解説や対訳の原稿料分、定価を下げて欲しいと思うことがある。インターネットに頼らなくても、音楽雑誌や新聞の芸能欄などでアーティストの動向や作品についての情報がいくらでも手に入る時代になったのだから、歌詞(できれば読み仮名付きで!)やレコーディング・データだけで十分だと思うのは私だけだろうか?
★しかし、それは情報が潤沢に得られる英米の音楽の場合であって、最近聞き始めたアジアのポップスのように知りたいことが容易にわからない場合は、そういうものに頼らざるを得ない。単なる経歴紹介でも有難いと感じてしまう。結局、ターゲットにする顧客層のニーズに合った解説なら、自分には不要であったとしても不満に思うべきではないのだろう。
★フェイ・ウォンを意識的に聞くようになったのは、EMIへ移籍後第二弾の「唱遊」だった。ビョークのソロ第一弾だった“Debut”に彩色したようなイメージのジャケットに惹かれて手にしたのだが、それまで興味はあっても何と無く馴染めないでいたチャイニーズ・ポップスに一気に開眼することになった。
★J-POPと同様に欧米の音楽の影響を強く受けながらも、中国古来からの旋律や音色が巧みにブレンドされた音楽は、日本の歌謡曲にも通じる世俗性もあるが、特にフェイの音楽には大衆消費音楽では片付けられない芸術性を感じた。自国の文化を尊重しながらも、グローバルな視点で音楽をクリエイトしていく様に、英米の音楽にばかり耳を傾け、自国の音楽を軽視してきた自分がとても恥ずかしく思えた。東儀秀樹や吉田兄弟が注目されるようになったのは、日本人がようやく洋楽(総括的には「西洋」)カブレから脱却し始めた証拠だろう。
★CDシングルというものがほとんど流通しない香港では、日本ならCDシングルとして発売されるCMやドラマ(主に映画)とのタイアップ曲をメインにしたベスト盤を出すのが通例なようだ。純然たるオリジナル・アルバムの場合でも、北京語と広東語で(多少共通する曲もあるが)別々に発表される。陳慧琳
(Kelly
Chen)のアルバムが1年で4枚も出た時は、まだオリジナルとベストの区別がつかなかったので、全部買ってしまった。
★フェイの場合は、EMI移籍後、年一作ペースを守って、本作が5作目。前述のような香港の音楽状況からすると特異なことだ。メイン・ディスクを北京語曲で作り、ボーナス・ディスクに広東語曲を収めることで、言語に合わせたコンセプトでアルバムを2枚作るという無駄を省き、ハイ・クオリティな作品を作り続けることに成功しているのだと思う。
★大雑把に言って、これまでの四作品は、歌謡曲的な聞きやすさの楽曲を万華鏡のように聞かせるアルバムと、雄大なスケールで聞く者を圧倒するコンセプト・アルバムを、交互に発表してきたように思う。順番から行くと、今回は万華鏡パターンのはずだが、4曲目あたりから徐々にディープな奥行きが出て来て、8曲目で壮大な曲に至ると、以降は前作「寓言」のような趣になっている。「光の翼」というのは邦題で、香港版のジャケットには「王菲」とか「faye
wong」という表記しかない。移籍後の王菲音楽の集大成という意味で、あえてタイトルを付けなかったのではないだろうか?
★ちなみに、香港盤のボーナス・ディスクの曲は、日本盤の11〜15曲に収録されていています。逆に、日本盤の16曲目は、香港盤のメイン・ディスクの最後に収められています。日本盤の3曲目と15曲目、4曲目と14曲目は、同じ演奏をバックに違う言葉で歌われています。北京語と広東語の区別がつかない私には、日本盤の構成で聞くと、中盤でディープな音世界を彷徨った後、徐々に現実へ引き戻されるような感覚がありました。
★いよいよ来週に迫った来日公演が楽しみだ!(^f^)w
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Songs from the West Coast / Elton John
at 2001 10/30 12:34
*洋楽を聞き始めた頃、カーペンターズの次にハマッタのがキャロル・キングとエルトン・ジョンでした。特にエルトンの場合は、アメリカで破竹の勢いでトップ10ヒットを連発していた真っ只中だったので、洋楽初心者には強烈なインパクトがありました。丁度ビートルズの“Lucy
in the Sky with
Diamonds”のカバーがチャートインした頃で、原曲を凌ぐ(?)大胆かつ大仰なアレンジに、1ラウンド開始早々ノックアウトされた気分でした。
*あれから四半世紀余りが過ぎ、90年代のエルトンの活躍振りにはほとんど関心を示さなくなっていたのですが、21世紀に入ってエルトンの底力を見せつけられるとは思いも寄りませんでした。4年振りのオリジナル・アルバムは、未だに瑞々しい感性を保ち続けていることを証明して見せた作品だと思います。エルトン・ジョンに好意的でない人に言わせれば、70年代前半の音作りを現在の手法で再現しただけと一蹴されてしまうことでしょうが、ここまで完璧にやり遂げるのはかえって難しいのではないでしょうか?
*そういう意味で、プロデューサーPatrick
Leonardの果たした役割は相当大きかったのではないでしょうか。MadonnaやBryan
Ferryをプロデュースして、80年代に頭角を現した彼は、若い頃熱心にエルトン・ジョンの音楽に耳を傾けていたのではないでしょうか。Elton
John/Bernie
Taupinコンビの楽曲の持つ瑞々しさを最大限に生かすには、可能な限りその当時の音作りをすべきだと判断したのではないでしょうか。レコーディング・データの中には、全盛期を支えたDavey
JohnstoneやNigel Olsson、さらにオーケストラ・アレンジでPaul
Buckmasterの名前もあります。
*でも、良く考えてみると、80年代にも同様のアルバムを作っていましたね。“Breaking
Hearts”(1984)あたりがそうですが、どちらかというと70年代の華やかさを取り払った落ち着いた作品でした。ジャケットの渋さだけでなく、アップテンポな曲よりもスローバラードの方が佳曲揃いだった内容のせいもあるのでしょう。それに比べると、本作は単に懐古趣味的なだけではない意気込みが感じられます。テロを警戒して活動を自粛するアーティストが多い中、新譜のプロモーションでかなり精力的に欧米を飛び回っているのも、そうした「やる気」の表われだと思います。
*この「やる気」は一体どこから来たのでしょうか?賞や記録に意外なほど執着していたエルトンは、1970年の“Your
Song”以来30年連続でBillboardのHOT
100にトップ40ヒットを送り込み続けていましたが、昨年ついに記録が途切れてしまいました。記録が途切れそうになったのを2度ほど救ったのがライブ盤だったことを思うと、昨年録音から僅かひと月でライブ・アルバムをリリースしたのは最後の悪足掻きだったのかもしれません。しかし、そのアルバム自体がコケてしまって、一時は「引退」をほのめかしていた(何度目だ?)のに、こんなに充実した作品を発表するとは!今作に漲る爽快感は、長年の呪縛から開放された一種の開き直りとも取れますが、それだけで片付けてしまってはいけない充実振りです。
*さて、いよいよ来月、バンドを引き連れての単独公演は実に28年振りという来日公演が行われます。実際には、先頃本当にクラシックの作曲家に転身してしまったBilly
Joelとのジョイント・ツアーで、3年半ほど前に来日してましたね。当初東京公演1回だけのつもりでしたが、良い席ではなかったので、追加公演で再挑戦しました。幸運にもアリーナ席が取れたので、2回とも行くことにしました。
*オフィシャル・サイトは英語ですが、日本語で簡潔にまとめられたファン・サイトを見つけましたので、管理人の許可は取っていませんが紹介します。日本のレコード会社のHPよりもエルトンのことが分り易くまとめられていると思います。
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